いつの間にか時間は過ぎていた あの思い出の季節から 戻れない時間にいつしか 手を伸ばしていた もう一度話す勇気などない もう二度と会えないかもしれない 約束の言葉 君はもう忘れてしまっただろう 本当はその手を放したくはなかった 本当に愛せる人だから 離したくはなかった だけど 春の風はまだ冷たくて この手の中は二月の風のようで いつの間に過ぎていたのだろう 二月の風は少し冷たい涙 今の僕は昔とは違う 勝手にそう思い込んでいた 自分勝手で不器用なままの 僕はそこにいた 本当はすべてを忘れるつもりだった 本当に愛せる人だから 忘れたほうがよかったのかもしれな い 今立ち止まる 何を躊躇う 自分で決めた道だったはずなのに いつの間に過ぎていたのだろう 二月の風は少し冷たい涙 時は流れる 心のままに それでも僕はまだ何も変わらずに いつの間に此処にいたのだろう そして気づいた 自分に嘘をついて いつの間に過ぎていたのだろう 二月の風は少し冷たい涙