文の月に差し掛かる頃 あちらこちら、笹葉と共に 数多、声が風に揺られて 夏を彩ります 私独り、まだ寂寞の 想い抱え、星際ぽつり やがて来たる葉の月のこと だけを夢に見ます 夜にだけ生きられるのに 朝を数えています 永い永いひと月を待つ 淡く光る流れに雫を 強ちなるこの心は あへなきものでしょうか あゝ 何故、時は絶えず 均しく進むのでしょう 夜にだけ輝けるのに 朝をまた数えます 永い永いひと月を待つ 淡く光る流れに雫を 強ちなるこの心は あへなきものでしょうか はらり、はらりと削れたなら ひらり、ひらりと舞い上がれば ふわり、ふわりと貴方にまで 辿り着くのでしょうか 北を照らす星を渡り 逢いに行きましょうか
