今日は終末の風がする 放送だけが永遠に続いてる (天井裏 ひっそりと鎮まる 僕と君で最終のチェック) つまりバイバイさ、阿弥陀仏 雲が低空を流れていく 何十億の人間が隠れてる (天井裏 ひんやりとしている 今日は不味いコーヒーを飲んだ) 君は丁寧に外を見る 安心する 「どうだろう 転生した先でふたりが出会ったら」 1.2.3 あー分かんないかも めくるめく二人が 次の始まりまで惑い合えるように この街は眠るよ 太陽が微笑む 僕たちは朽ちていく 公園に子連れのカナリア 空っぽのブランコを飛び回る 「ねえねえお母さん教えて さっきから、あの子はだあれ」 あの山の麓に行こうよ 前みたいにかけっこしようよ (熱となって消えていく) ただ充満している静寂があった どうしよう 一瞬の刹那に全てが消え去ったら 一粒の光がふたりを取り囲んで 全てを許す 今、最後の朝だよ あの日と同じケーキが食べたい めくるめく二人が 次の始まりまで惑い合えるように この街は眠るよ 太陽が微笑む カーテンを開ける たしかに、強く抱き合って 祝うように、祝うように。 誓い合って今日が満ちた