ベッドに寝てる君のそば 毎日僕はひとつずつ 短い短い 物語 君に読もうと思います 笑えば君の気持ちさえ はれて病いも消えていく そうなったらいいなって 僕は自分につぶやいた 先生たちは来年の 桜を見るのは むずかしい そんなに言うから この僕は 君に桜 見せたくなりました 短い僕の 物語 君は笑って聞いてくれた 気がつけば 桜の季節さえ とうに過ぎていきました このまま君が何度でも 桜が見れたらいいなって 先生たちも 驚いて 笑顔は一番の薬だと 夏は木陰で読みました 秋はベンチで読みました 冬は粉雪眺めながら 君の耳元で読みました 結局君は 3度目の 桜の季節に 眠りました 最後の僕の物語 途中で目を閉じました 聞いてくれて ありがとう 笑ってくれて ありがとう めぐり会ってくれて ありがとう 心から君に ありがとう 心から君に ありがとう