泣きたい だけど笑って過ごしたい 時には 思い切り叫びたい 心に嘘をつきたくはない 朝日が照らし出すのは 風がさらうのは 本当の声 棚に並んだ人形達を 値踏みでもするかのように 後ろ指をさす だから清く正しく 誰を 何を信じたらいい? 押し殺した声を 照らして 明けない夜に 溶けないように 輝いていたいのに 光る程に 引き込むように 影は強く 僕だけの 僕だけの 声を枯らし叫べたら 動けないまま 夜が満ちていく いくつも 素敵な宝石を見つけて その度 ポケットに詰めた こぼれて落ちそうになっても あの人の石ころは 僕のものより 輝いて見えた いつも隣を歩いていた人が いつからかただの通りすがりに 忘れるように 無我夢中で足を進めた それでも この世界の中は 一人じゃとても寒いんだ 明けない夜に 溶けないように 輝いていたいのに 向かう程に 踏み締める程に 風は強く 僕だけの 僕だけの 声を枯らし叫んだ 息切らして 夜が明けていく