感情という名の工場でぼくは 働いてます。 今日もスイッチ入れます。 作業はじめます。位置につけ。 まるで錆びた 機械みたいに単純作業を重ねて。 なんの変哲もない、 いつもの景色流れます。 たいせつなもの見失わぬよう たまに目をこすりながら。 今日は年に一度の特別な日、 娘の誕生日。 うまれる”ウレシイ”そして ”タノシイ”、”マブシイ” ”イトシイ” 感情という名の工場でぼくは今日も 働いています。 大量生産のこの気持ち どこへ?どこへ?どこへ? みんなと同じじゃなけりゃ ちょっとでも違ったら 欠陥品になんだろ? 捨てられるのを恐れてぼくら いつのまにかつまらなくなっちゃっ たね。 ぼくがいなくても世界は回る。 「なのになんで 毎日必死に生きてんだろ?」 ときには”カナシイ”、 ”ハズカシイ”、”クヤシイ” ”サミシイ” 家族が 寝静まるこの部屋でぼくはふと、 考えてた。 響いてる寝息。家族の寝息。 それを”シアワセ” と言うんだなぁ。 朝だ。おはよう。 感情という名の工場でぼくは今日も 働いています。 誰にもつくれないこの気持ち きみへきみへきみへ。 もう準備はできたぜ! 出荷。出荷。出荷。 出荷。出荷。出荷。 たったひとつのFACTORY