君の好きな物を考えていたよ やけに静かな夜のことです わかりきったようで 何もわからないから 僕らは今も宙を泳いでいる 君の好きな色を考えていたよ さすがにそのくらいはわかるよ 夕が落ちたような空が良いかな 魚たちの飛んだ海が良いかな そんなことを 思いながら 夜空を浴びよう 今日は満月だったのだ ねぇ 君に 月をあげる 僕から プレゼント ああ 僕ら 二人だけで 地球を見に行こう 君の好きなものを考えていたら よく眠れる気がする 正解かどうかなんてわからないさ 僕は君の内側にはなれないんだ そんなことを 思いながら 眠りにつこう 今日が満月だったなら ねぇ 君に 月をあげる 僕らの 宇宙船 かばんに 詰め込んだ パンを食べよう 半分こしよう 君の温度を覚えてる ねぇ もしも この星が 真っ赤に染められたら 僕と君の涙で 藍に染め直すよ