揺れてた灯りが煙を赤く照らした 露店通りで君の浴衣の上で 青い金魚が泳いでいる 絞り出す声 祭囃子に掻き消されてく フラペチーノにいっそ僕も 溶けていきたい 夏が終わる合図に 気付かないふりして "悲しいほど永遠を 願っているんだ" 君の声が突き刺しては まだ離れないよ 打ち上がった火花の行く 先の淡い光が 瞬いて夏の夢の中へ 遠ざかった 汗だくの駆け足で聞こえてきた あの感覚はなんだったんだろう? 胸が痛くて暑ちいな 弾けたラムネの泡も むせ返る夜も幻想ならもっと頂戴 君が聴いてたシティポップが 離れなくて ヘッドフォンの中で僕らは 彷徨ってたんだ 肝試しも西瓜割りも残された季節も うちわで扇いだら消えそうな 気がして "変わっちゃうけど 変わらないでいてよね" あの日なんだか君は僕より 大人に見えたんだ 言えなかった 言葉の矛先の淡い期待が 瞬いて夏の夢の中へ 込み上がった胸の奥の深くで 叫んでいた 君のこと好きでした 今更なんて恥ずいな 打ち上がった火花の行く 先の淡い光が 瞬いて夏の夢の中へ 遠ざかった 汗だくの駆け足で聞こえてきた あの感覚はなんだったんだろう? 胸が痛くて暑ちいな 胸が痛くて また夏が暑くて 胸が痛くて また夏が暑くて