モップで掃いたような突風で 「これは、言い訳になる」と喜ぶ 傍にあるのは、 親切に期待したスチールドラム 口が 風を飲み込む 音をトカトカとたてて 漫ろ雨 洞穴へ歩を定め 酔い覚まし 蹌踉めく足 あけすけな喉で歌い 月の白と同じ猫とは 波消し ブロックに逃げるまでの友達だ 相手してくれてどうもねって手を 振って サンダルが踵から剥がれる 割れたガラスを踏めば 血の気が引いて 酔いが引いて 持ち直して宵の風 星を流して泣き濡れる夜空に 雲を返す僕 息白く白く もしも朝まで此処にいたなら きっと世界と一つになるんだ 気を遣われると恥ずかしいよ 自作の詩は胸に落ちると 弾けずワインの染みになる 眠りに耽る意識無く石になる 垂れ流しの洗面所 まるで 秘境の打たせ湯 冷めた肩寄せる 身体が心を温めていくでしょう 血液が高める熱伝導率 説明不要になっていくPASSION VIBES Whatever you call it 蓄えた蕾 抱えて冬眠 藪から棒に we are done I'm sorry 気長に行こうにも イカダにボートに どちらが得かは一目瞭然 雨が降るよの 助言も No way 不肖な性根 見破る聡明 待ち遠しくて 眩しく光る波 裾をさらうように 寄せて返す記憶 楽になりたくて 別れを選んだなら きっと正解と言ってあげるんだ 星を流して泣き濡れる夜空に 雲を返す僕 息白く白く もしも朝まで此処にいたなら きっと世界と一つになるんだ