真っ赤な花火 夏の音 お祭り 気分ではしゃいだな 無邪気な顔で 帰りたくない なんて言っては 拗ねて困らせた きっといつも思ってたんだろうけど 何も言わず気づかず大人になって まだ 宿題の途中みたいで ただただ ぽつり夕端居 夏に焦がれて この咲いた憂いは 茎をつたって 土に帰るだけでしょう 俯いたなら ただ空を仰がせて ほら ほら 星月夜 真っ赤な浴衣 なびかせた いつかの 夢の続きをしよう きっとさ この夢の続きはもうなくてさ さようなら 誰もいないアスファルトの上で うだるように熱い目頭をおさえたら 日の光を眺め疲れ たろ 今日は眠ろう 夏に焦がれて この枯れた心は 頬をつたって どこに帰るのでしょう 言葉泳いだ 意思が溺れゆくから まだ この手をとっていて 私にくれた 夏の夜空花火 ゆらゆら揺れて 淡い蜃気楼のように 夏がくる から から 思い出すの 君に焦がれて この咲いた憂いは 頬をつたって 流れて消えるだけ 俯いたなら ただ空を仰がせて まだ 終わらせないでよ