朱夏の午後 晴れた空 夏影が 二人映す 君と 二つ目の 信号機で 止まる 心の隙間が 涼風でなびく 赤い点滅から この晴天のように 意識をするほど 遠ざかる影に 真っ白な雲が 僕らを隠した 夏がくれた 夢を紡いで 空を見上げ 目を細める 歩き出す前に 気付いた この距離を縮めたのは 赤い信号機です 蝉時雨と 溶けるアイス 飛行機雲が 青に彩る 振り向き 微笑む君が 僕の頬を 染める 心の鼓動が 頭の中に響く 潮風の匂いが 通り過ぎる頃には 舞い散る余韻が 刹那だけを残す 風鈴の音色が 僕らを包んだ 夏がくれた 夢を紡いで 空を見上げ 目を細める 歩き出す前に 気付いた 貴女に恋をしてる 君がくれた 夏空をみて もう一回 もう一回 もう一回 会いたい 掌に伝わる 温度 打ち上げ花火が咲いた 夏がくれた 夢を紡いで 空を見上げ 目を細める 歩き出す前に 気付いた この距離を縮めたのは 赤い信号機です