僕と君が住んでいた 架空の街 いまは草が生い茂り 見る影もない 記憶から消された 地図も書き換えられた 本当のことは誰にも話せない 白い靄に包まれた 架空の街 衛星にも映らない 無線や電波も入らない だけどそこに住んでいる 限られたひとたち 僕と君も かつてはそこにいた 逃げ出したのか 追い出されたのか わからないが 僕と君が住んでいた 架空の街 怪しげな石像が連なり 標識はない 入り口も出口も見当たらない だけど僕と君は かつてはそこにいた 逃げ出したのか 追い出されたのか わからないが 思い出せないが 忘れることもできない あの街での出来事 もう戻れないが たどり着くこともできない 同じところをぐるぐると 守られていたのか 閉じ込められていたのか 本当のことは