Track byinemuri-gusuri
ただ汚れが蓄積していく体に 錆びていくだけの筋肉をのせて 私はさまよっている 途方もない距離を行けど まだ先は見えず 灰色の世界で 可もなく不可もなく ねぐらに帰る途中 撃ち落とされる鳥のように まるで意味のない争いや価値など はじめから無縁でいたいと 思っていた たったひとつだけ 願うならそれだけ 安らげる場所を 静かな場所をもとめて 灰色の世界で 可もなく不可もなく 何となく生きていて まだ死んではいないだけだ 踏み出した先は何も見えない 灰色から白へ 虚空に手を伸ばす 伸ばす 伸ばす