霧のなかを手を繋いで歩く わたしはずっと目を閉じている わざと わざと どきどきしながら だけど 結末はとっくに知っている そんな悲しさも 楽しみながら 身体はとうの昔に大人になって 懐かしい気持ちも消え失せて それでも いまはいい気持ち 渡し守がランタンを 持ってわたしたちを呼んでいる 水牛に乗って 小さな鈴をならしながら あなたと共に あの川を渡るのよ 行き先は誰も知らない たった一滴の たった一滴の 涙も出やしない 水牛に乗って 小さな鈴をならしながら あなたと共に あの川を渡るのよ 行き先は誰も知らない