空に飛ばす4000マイル 信天翁 黒い影落とし ぼくの行く先を漂い続ける ぼくの行く先を 思い浮かべる4000マイル そらでかける 歪な円描き きみの指先は留まることなく 掴もうとしてる なにをぼくに示し 知らしめている 手の鳴る方へ 割れた水晶を陽ざしにかざして笑う 雲を超えて4000マイル 触れては壊す 不穏な色がにじむ きみの目はいつもいつわりを暴く きみの目の奥に宿る鈍い光 捉えようもない 行かないで ここから去っていかないで 裂けた口笛を喉もとにあててしまう もっと自由に話すことがある 交わす言葉に変わることもなく 空をかける4000マイル 風に撒いてたなびく煙となり ぼくのすぐそばを漂いつづける ぼくのすぐそばを ほらね