君の為に拾い集めたカケラ なぜかそれは枯れた アレのように思えた 伏せた目をまるで違う色に変えて 君はそれを僕の喉に押し込めた 覚えのない記憶 知り得ない記録 身に纏う何食わぬ目に翳はなく 遍く在るさざめきたつ意思の群れを 見下ろす君は問う"あなたは誰?"と 僕は少し疲れ カフェでうつむきながら あの日なぜかかけた言葉つぶやき 続けた 文字の海に爪を立ててかき分けて 探しても 僕の探す君はどこにもいなかった 何気ない景色 すれ違う標識 町は色をなくし僕は一人立ち尽くし 空に架かる線を辿るどこへ続く 力なく呟く"僕は僕だ"と 際限なくひしめき合うすれ違う顔と 声 這い回る拒み合う足を 踏み合いながら壁を築き上げる 幾千も絡み合い繋がりそして解け 愛し合い慈しみ合い手を取り 微笑みながら君が君を知る ヒントを授けよう 実はすでにもう 君の知らないことはここにもはやな い 人波に呑まれ いとも容易く流され 誰も彼も辿り着けない言葉でさえ 溢れかえる情報 そこへ沈む今日も 心地よい 都合のいい方へ群がり 遍くあるさざめき立つ意思の群れは 声を揃え唱える"私は私" 誰も彼も同じ方を向いて微笑む 背中に 貼られたおびただしい数のレッテル 笑顔で別れたはずの彼の後ろを 刺したお前は 画面の向こうで流された血を見て 涙した 関連ある言葉 結ぶ思考点と点 それによってまた引かれた境界線 手に絡まる線を解く耳を塞ぐ おめでとう君はもう他の誰でもない その壁の中で 真実にまみれ エゴを太らせて 僕を僕にする その壁の外で 君は見下ろした 真実にまみれ 窒息する世界 際限なくひしめき合うすれ違う顔と 声 這い回る拒み合う足を 踏み合いながら壁を築き上げる 幾千も絡み合い繋がりそして解け 愛し合い慈しみ合い手を取り 微笑みながら君が君を知る 際限なくひしめき合うすれ違う顔と 声 這い回る拒み合う足を 踏み合いながら壁を築き上げる 幾千も絡み合い繋がりそして解け 愛し合い慈しみ合い手を取り 微笑みながら君が君を知る