君は遠い島で コンクリの家を建ててた 私は公園で 砂の家を建ててた あぁ、君は砂の家を知らず 私はコンクリの家を知らず 糸くずの玉のように絡まって 落ちていた 夕闇の中で 一筋の光が見えた あまりにも強く 足元の家につまずいたら いっぺんに壊れてしまった 完成する前だったのに 君に見せる前に崩れてった あっけなく 二つの孤独と もやもやだらけの アパート飛び出して ただ楽になりたかったよ ただいま おかえり ほほえみあふれる アパート手に入れて 幸せになりたかったよ 夕闇の中で さした光についてったら しまい込んでいた シワだらけの気持ち ふくらんで フワッと 白い風に吹かれて スカッと 雲は遠くへ逃げて行って やっと 二人砂場に寝転んで このまま 涙のない世界へ