クローディアの秘密

歌詞

春休みは折り返して スワイプだけの毎日が 何も変われない僕を 静かに焦らす 秘密の冒険がしたい 僕は家出くわだてて 君に声をかけた ちいさなカバンに貯金箱 近所のコンビニ集合 誰にも内緒の旅 走り出すぼくら 桜の花がふわふわ 慣れない地図がひらひら 隣の町の美術館まで目指して 奥の方に飾られた 白い天使の彫刻 羽がきらりとかわす光 見せたくて 誰が言い出したのだろう 恋の謎が隠されてる それを解けば願い叶う ”恋愛美術館” 思ったよりもバスに乗り やっとたどり着いたのは 閉館前ギリギリ 今夜はここに泊まろうよと 君の提案にどぎまぎ 一晩かけて謎解き してみたい? してみたい! ふたり息をぎゅっと飲み込んで 警備ライトかい潜り 世界で一番スリリングなデートさ 少し勇気を飛ばせば その指に触れてしまいそうだ 高鳴る胸の音が夜に響く 暗闇に… ふたりぼっち… …ささやく 「なんで家出しようと思ったの?」 「それは僕の秘密だよ。 なんで僕についてきてくれたの?」 「それはこちらの秘密よ。」 あらゆる場所をかぎまわり 謎はただからまわる ああ 僕は何も掴めないまま 窓の外が白んできて 疲れたふたりの身体 消えてしまいそうだ 瞬間 朝焼けが差し込んで あの天使の彫刻 広げた羽がハート型の影になり 赤い光を弾いた ぼくら耀きの中で 静かにただ見惚れ立ち尽くす 帰ろうかとつぶやいた 君は僕に微笑んだ 今日は誰かに叱られたい気分さ 春の日差しがふわふわ アウターを脱ぎ捨てたら 戻れない時間の意味が少しわかる これはパパとママがむかし あなたが生まれるずっと前 冒険したお話