まるで涙腺と同期したように ポタポタと降り始めた雨 皮肉にも雨脚は激しくなって カミナリと耳鳴りのユニゾンで 夜が明けても土砂降りの模様 浅い呼吸を繰り返しループして ようやく口を開くと言った 「どうすればいい?」 こっちが聞きたいよ 太陽が顔を出す前に 月明かりが途切れる前に あなたを忘れる前に世界を 変えてみる 消えないように 切れないように 繋いだ手決して離さぬように まるで小さな 祈りのように 優しさで包まれ眠る様な 未来の声 ようやく止んだ雨朝焼け 残り香一つも残さず消えた 気が狂いそうな日々を重ね 久しぶりの人間感 癒えないように見えないように 偽りの叫び届かぬように 散り逝く花に あなたを重ね 優しさで包まれ眠る様な 未来の声 隣で眠る君 幻かな目を擦っている 光は想像 意識は良好 重ねる色と色 消えないように 切れないように 繋いだ手決して離さぬように まるで小さな 祈りのように 優しさで包まれ眠る様な 太陽が顔を出す前に 月明かりが途切れる前に あなたが幻になる前に 世界を抱きしめる