がらんどうな私には 何もかもが有り余っていて 暗がりの宇宙を手探りで 堰き止める様です そこはかとなく 向けられる視線透過して 誰の目にも見えぬ荒野 湛える程度の微笑み 引き換える名誉と営み もうこれ以上の幸せとか 其れ故の悲劇とか 飽和したこの世を神様0に戻してよ どうか 始まりは木枯らしの誘う行方 はみ出して気づくほど不意で 未だに曖昧なままの 我々の戒めの境目をつける 屈託なく咲くはずだった芽も堪らず 白濁する国で しがない存在の私だけれど せめてもの救いであって 「近未来の私達」だと謳った プロパガンダに にわかに信じ難い希望ばかり 人集りが押し寄せるスクランブル 一切合切一点を見つめ 幾つになっても 必死になって何処迄行くの? 綺麗な色で相殺した 誰の絵にも描けぬ荒野 それとなく聞いた報道に讃える 因果応報の誇示 一体何回やり直すの もう金輪際見たくないの それでも解りたいの 君を さよならが何回でも言えるなら 最期の折何て言おうか 吐き出したい あてがわれた今までを サダメを 下らねえもんって 空白の四隅に積み重ねて 繰り返し抜け落ち失って 満たない こんなにも穴だらけよ その粒を掬い上げて 私が持っておこう 何処までも持っていこう 始まりは木枯らしの誘う行方 はみ出して気づくほど不意で 今こそ曖昧なままの我々の 戒めの境目をつける 空白の宇宙にうずくまって 広がり小さくなる君よ 笑えない日々とその意志も 屈託なく咲くはずだった目も堪らず 白濁する国で しがない存在の私だけれど せめてもの救いであって 私が持っておこう 何処へも行かないよ 私だってそう 君と同じだよ