いつだってあなたはそう言って 窓の外ばかり見るの はにかんでいようが 幾千のかがり火をその体を焦がして 拭いやってきたろう 白い夜だから やっと書き出している 黄昏の二人 何処へ行こう あなたの元へともしも届いたとして 何も言わなくていい どこまでも私の夢想だから 今までのあなたもそうやって 窓の外ばかり見てたの? 私を見ていようが 体中の火照りが私に知らせたの 雪を欺く横顔に 「最後の恋をしている」 待って行かないで 遥か向こう 羽根のない私たちの歌声は きっと届かないほど あの空より高く 駆けていったの ささやかなあなたの肌の熱じゃ 溶かせない 触れられないから 氷の中のあなたの頬をなぞるだけ 今だけ思い出して 忘れないよ 最後の恋をして 愛を書き終えて どこへ行こう 戻れないよ 涯しない孤独さえも愛おしくて 何もかも全てあなたを宿す あなたの鼓動 あなたのこと 書いただけの手紙 割いただけの時間に 愛を見出すように 書いただけの手紙 割いただけの時間に 愛を見出すように 送り出さない 永遠に 永遠にそばに