夏草の香りは セピア色景色 ブランコは空まで 届くと思った 幼い頃に見た 穏やかな夏の夕暮れ あの日と 変わらないオレンジ 空は広がる 手に入れたいと 願っても 抱きしめたいと 願っても ここからは余りに 遠すぎて 諦めそうに 臆病に なるのです 嬉しいなら笑いなさい 悲しいなら泣きなさい 母親の言葉を 落日は運ぶよ 大空にかかる虹が 見えたような そんな気がして どこへでも ゆけるんだ 手を伸ばす 茜空 恋と呼ぶのには あまりにも 苦すぎて 強くなれなくて まばたきをすれば 消えてしまいそうで 目を閉じるのが怖くて 恋と呼ぶのには あまりにも 苦すぎて 強くなれなくて まばたきをすれば 消えてしまいそうで 目を閉じるのが怖くて それでも愛おしくて 幸せで あなたを思うと 嬉しくて 茜空 どうか この蕾を咲かせて 濡れる夏草 落日を見送りながら