偽りの光放つ太陽 貴方の様には輝けない 温かい夢が覚めた夜に 月が輝くことはない 同じ景色 同じ香りを纏い ひとつふたつ時を重ねたはずなのに 貴方が見た夢を知りたくて 冷たいベッドを温めるの 浅く深い眠りに溺れて 時は瞬く間に通り過ぎる 同じ言葉 同じ仕草で振る舞う 軋む心はまだ継ぎ接ぎだらけで ふたり歩いた満月の夜 月が綺麗だと貴方は言う 何故人は忘れゆくのだろう 月は満ちた後欠けていくと 触れてしまったあの日 偽りの温もりだとしても 貴方だけがくれた愛を抱いて 温かい夢が覚める頃に 月は静かに朝をただ待つだけ