吐く息が白くなる 真夜中の街 冬の夜 遠ざかる月から隠れるように あなたの手を引いた 日常の中に隠した 高鳴りを恋とは呼べなくて 街外れまで歩いた 言葉も出ないまま 東京の夜空 街灯の月が浮かんだ 今日もどこかで あなたを照らしている 浮かぶ月隠れて 溢れた心に嘘をついた 凍えるあなたの悴む手を 握るしかできなくて 書き溜めた言葉に あなたの姿が浮かんだ あの日の言葉が離れなくて 擦り切れた夜でさえも愛しく思えた 心のどこかで求めている 浮かぶあなたの姿に 震えた心が問い返した 繰り返すその度逃げていた また同じ朝を迎え 浮かぶ月から隠れて 溢れた心に嘘をついた 凍えるあなたの悴む手を 握るしかできなくて 浮かぶ月から隠れて 浮かぶあなたの姿を