あの日君に貸した小説が 今度映画化されるらしくってさ 一緒に観に行ったりとか 感想を聞き合ったりとか もう僕の役目じゃないね その答えを見ないフリして あれだけ雪が降ったこと喜んだ街も 見向きもせず春へと急ぐ 君の過去になってしまった僕だけが 溶けきれないまま 今でも続きのない思い出の中を 1人彷徨いながら 君の面影を探してる 今誰といて 何をして笑ってるの? 「初めまして」 そう言って 何度だってさ 君を選ぶから 2人の未来を見据えてた君と 自分の今だけを見つめてた僕は 喧嘩した翌朝だって 何事もなかったようにさ 振る舞うのは僕じゃなくて いつだって君の方だ 劇的な結末なんてどこにもなくて 映画化されないよくある話 この世界中でたった1人 僕だけが続編を期待して 「どうしてもっとあの時」 後悔ばかりを書き足して 今更募らせても 栞の位置は変わらないのに 君の為だから? 結局自分の為だった そんなことぐらいは分かってたのに 今でも 今でも続きのない思い出の中を 1人彷徨いながら 君の面影を探してる 今誰といて 何をして笑ってるの? 「初めまして」 そう言って 何度だってさ 君を選ぶから 君を選ぶから