あなたはこの頃少し変よ 嘘をつくのが下手よ 煙草をふかすその目もなぜか 私を避けているね そう言えばふたりでいるとき 週刊誌は読まなかった そのわけをたずねても うまくかわしてしまうわ ふと私のスカートを 風が吹く抜けるように 私があなたに選んだスーツ この頃着ていないし 不精なあなたがひげもそるし 靴だって磨くもの おかしいね おそかれはやかれ わかるのに隠してるわ 溶けかかる水割りの氷にどこか 似ていて ただこれだけ判るのよ あなたが遠ざかるのを そのわけをたずねても うまくかわしてしまうわ ただこれだけ判るのよ あなたが遠ざかるのを