だいぶ遠回りをして 多分 時間稼ぎしていた 君と出逢うまでのその間 じっと待ってたかのように 無駄な出っ張りぶつけ合って 足りないものは補い合って やがて二つの「まる」になって行く そんな理想なんかどうだって良い 「青春」なんてのは 文字化けした ただのまやかし なんて高をくくっていたのに 今更 とんだピエロ 演じてしまうのか 間違いだらけの 世間知らずの 君じゃなくちゃ 僕は こんな風に夢中になってはいない だろう 勝ち誇る君は 不敵な笑顔を浮かべながら 僕をあやす その仕草 板に付いてるね 愛しいよ 不揃いの背中並べて 雨上がりのベンチに腰掛けて 明け出した空 君が少し酔って 僕の肩にもたれかかる ジェリービーンズの欠片を 無理矢理 僕の口から啄む こんな形で朝が来るなら 最後の甘いカクテル もう要らなかったな 飲み込むだけの 愚痴や不満を「日常」と呼んで 消化しきれず逆流して また頭は病んでる 君に逢えれば 少し癒えるかも知れないだなんて 打算だけの気持ちなら 他の誰でも良いはずなのに 「大切」なんて言葉を 都合良く振る舞って来たけど 本当の意味は 実際 どうなの? 教えてよ 君を想って また夜を越える 間違いだらけの 世間知らずの 僕になって 何も考えず 今は 君を好きでいて良いかな 足りない頭で ひねり出した答えにうなずきなが ら 放つ笑顔 やけに優しさで満ちているね 愛しいよ アメと鞭みたいな その安らぎで僕を満たしてよ