なだらかな朝 ミルクみたいに 白い光と 長いエコー 音のない雨が 嘘を許して 恋人たちの 目を閉じる すべてのことが変わっていくから 祝福のキスをしよう 握りしめていた かつての何かを失っても 手のひらをほら開いてごらんよ その白い指先が 誰かの手にきっと触れるからそう 気づいて 照れ笑いのように 上がる気温に 窓越しの今日が 笑い返す すべてのことが変わっていくけど もう一度キスをしよう 悲しい言葉がその唇から こぼれないように 僅かに残る震えは別に 隠さなくたっていいよ 誰かが肩を抱いてくれるから 雨は降り続いていて 風が少し吹いてきたみたいだ 見てごらん こんな夜明けを飽きもせずにただ 眺めている時間が 例えばこの先訪れることが なかったとしても 今だけはただこうしてとなりに いてほしいと思うよ 信じたものを忘れないように すべてのことが変わっていくから 何度でもキスをしよう もうすぐ世界の動き出す音が 鳴り響くよ それでも耳をすませば必ず 聞こえてくるはずだよ 誰かが君の名前を呼ぶのが そうだろう?