Track byタラチネ
ひいていく波のように 暗闇で目を覚まして どこにいるかさえもわからぬまま 耳を澄ます 聞こえてくるのは 湿った寝息と弱い雨音 これはありふれた物語 こんな風に始まって どこにも辿り着けないまま 時間を漂っていく 「あなたのものよ。この体全部。 これからずっと」 これはありふれた物語 聞いたようなセリフばかり 変わり映えのしないシーンの中 繰り返し続いていく やがて話は突然に ふりだしに戻って終わる これはありふれた物語 それなのになぜなの?