私たちこれからは 家族にだってなれるかしら 望遠鏡を抱えている 戦争が近づいている ボーダーとジーンズの癖毛が クソたれの神様に 今はまだ見つかりませんように 大袈裟な幸福を鞄みたいにぶら下げ 旅に出る 殺されても死ぬわけはいかないのだ 俺はまだ 憧れたスカートのその内側を 見るまでは 身体中に空いた穴のひとつを 埋める術をいま知った 離すな、綱渡りさ未だ ストロベリーのジャムを買うそんな 贅沢がしたい 小銭で叶いそうな夢が今は遠くても 不思議と何故か不幸になれない魔法 銃弾を浴びて春を待っているのだ 望めばシベリアでも僕らは 暮らしていくだろう クソたれの神様を僕らは 殺しに行くのだろう 本当ははじめてでも 無くてごめんねと聞いて これ程僕は馬鹿だったのかと知った 穴の中 身体中に咲いた花のひとつを 摘む術を手に入れた 愚かな指を結べば