"私ウェンズデー 魔法使いなの" 至極簡潔なプロフィール ねー信じてないでしょう イタイとか言うなよ 別に良いけどね 慣れっこだし 黒猫になっては 立ち読みしていたマーガレット ばれて焦って逃げ出して 決まり悪そうだ 連れ出した 夜空まで 眼下の明かりはビーズのよう 信じる気になった?と したり顔で問う 箒に結んだラジオから 合わせて歌う横顔が 青い月に照らされ まるで影絵のように 夏のとある夜 ラジオが告げる 終末の予定 近づく彗星 ニュースや雑誌とか きみは話題になってった こっそり僕ら耳打ちして 遠回りして帰ろ 手を振った星空で ベランダ乗り出す人々に ヒロインになったようで ちょっと照れてる魔法使い 守れない約束だけ いくつも僕らは積み上げて それでも口に出さず イメージで泳いだ海 ねーいつまでも忘れないでね 私ってこんな顔だったって 真夜中に急に呼び出した 静まりかえる公園で言う 日が変わり明日の夜には あの彗星がやってきたら 童話で見た人魚のように 今の姿でいられないから ねーだから今だけ 照れないで 可愛いって言って! 飛び出した夜空まで 眼下の明かりも思い出も やっぱり守ってみたい 夏休みも君だって 彗星を追いかけて 魔法の言葉ひとつを手に 青い月に照らされ あの子星屑のように ウェンズデー あの子まるで 夏のように "私ウェンズデー 魔法使いなの" プロフィールに 少しつけ足して "幸せな 普通の女の子"