下手くそな掃除も意味のない言葉も 怒る人はもういないから 適当にやっちゃお あなたの身代わりになれたら 良かったと 伝える術もないからと下を向く キーケースが軽い あなたに返したから 心が重い あなたに盗られたのに ずっと百花繚乱生きるあなたの隣で たった一輪でもいいから 真似して咲いていたかったな 眩しすぎる光に目が慣れすぎたんだ その後ろに落ちる 影に気づけなかった 不器用な料理も元気な「ただいま」 も 褒める人はもういないから 適当に逃げちゃお あなたとの約束守れないわたしの 不甲斐なさまで神様は救えない データが軽い 思い出を消したから 心が重い あなたに盗られたのに 愛していた証拠は描けないよ 小説じゃない 心臓の中でだけ燃えている きっと 百花繚乱生きるわたしになれたら ひとつ季節が過ぎゆく度に 失うものも多くなって 眩しすぎる光に殺されるだろう その後ろに落ちる 影にさえなれなかった