過ぎ去った日々ばかりが 美しいのはなぜ 手放した憎しみが 名残惜しいのはなぜ あなたを愛おしいと思えば思うほど 自分が醜くなるのはなぜ 「病んでる君は面倒くさい」 そんなことを言う モンスターに好かれる 必要なんてないのに いつの間にか丸みを帯びた 脳味噌の定位置が定まらない 逃げ出したいと願って辿り着いた 気づけば頭が空っぽだ 生きることにしがみついて一体何を 忘れたんだろう 愛も温もりも苛立つのはなぜ 報われやしないのに救う 側なのはなぜ あなたを愛する勇気がないのに あなたに触れたいと思うのはなぜ 悲しいなんて口に出したら 甘えだろなんて言われて 舐められるのはへっちゃらなのさ だから見放すのはやめてくれ 散々切り捨てたくせにさ そうやってできたこの場所だ もう弱音は吐けないぜ 雪化粧も紅葉の色も 夏の匂いも桜の数も 何一つ思い出せないのはなぜ どこにだって行けるのにどこにも 行けないのはなぜ 腹の底から込み上げる恐れが 抑えられないのはなぜ そうだ逃げよう 全部捨てよう 地位も名誉もただのゴミ屑だ 回答をどうぞ 何が愛だよ 思い通りが 良いくせに 保護者面するんじゃねえよ 全部敵だ 全部捨てよう でもあなたが邪魔をするのはなぜ