偽る季節残り多くある現 背中を押すのはこれでいくつ よそ見をしてきたその驚きは あなたを無事に連れてこれるのか 予感どおりに口答えする 油断してきたその走り屋は 何も落とさずにここまで来たのか 角を曲がり振り返った時 雪まだ溶けきれない息 まだ形残し白いままに うっかりしていた日は のらりくらり 昇り道を照らし ゆっくり刻み始める終わり ほのかに顔を出す路面には 当然拾い上げるものなどないのさ 今だからきっと消えよう 戯れる風のあおり なびく裾をひるがえし 気付かれず滑らせた 乾いた指で押さえて 隠せないはずの今日は 訳を探してるだろう 隠せないはずの今日は 明日に終わるだろう 当然のように今導かれ 偽善の夜に今先立たれ 分り合っていた苛立ちをどこに 今更捨てればいいのか 迎えに来る朝の光は 全てに影を落とし始めるから それでも街灯の夢は続く 今だからきっと消えよう 戯れる風のあおり なびく裾をひるがえし 気付かれず滑らせた 乾いた指で押さえて 隠せないはずの今日は 訳を探してるだろう 隠せないはずの今日は 明日に終わるだろう 浴びゆく世界以外手を上げない 拾いたいのは足ではない 闇夜に立つ灯の下に ひとつ姿が置いてある 近寄るライトは速度落とし おどしこむ当然の兆し 受けて 捨てて愛想ふりまいて 形だけが見える場所で うんざりするほど欠伸殺し とうに眠る意識は捨てたし 知らない影を拾い乗せるため 今だからきっと降りよう