覚醒

歌詞

真実の口にその手を差し入れ この悪夢から目を覚ませ 今日夢の中で見た 辞書にはこう書いてあった 正義とはかつて正しいとされた 人の道にかなっているという虚構 まさかと思いながら ページをめくると そこには同じ言葉が刻まれていた 僕の声は次々と掻き消され やがて無音となり 夢の中に閉じ込められてしまった あの声は誰の囁きなのだろう 目に見えていた全てのものは 嘘で塗り固められていたのか この夢から抜け出さなきゃいけない 賢くなりすぎてしまった 罪は自ら造り出したもの 勉強はやめだ今すぐ破邪の種を育て 木々で覆いつくせ 枯れ果てた大地も１粒の涙から蘇る 勇者は目の前にいるが 夢の中では化け物に見えてしまう 清き尊き者よ いばらの道を歩む者よ 無腰であったあの頃のように 友と手を取り 語り歌ったあの日のように 希望に満ち溢れた 長い夜を過ごしながら この悪夢から目を覚ませ 僕が持っている色鉛筆には たくさんの色がある それは整然と列を成し同じ大きさで 同じ方向を向いている 僕は好きな色で 好きな場所に 好きな絵を 自由に描くことができる 自由に 僕の絵は次々と形を変え やがて変色し 終いには捨てられてしまった 捨てられた絵を見た人はこう言った ここはねこの色で 塗らなきゃいけない きみの絵は醜悪だ この夢の中では そんなことも許されないのか それは巧みな権謀だった 全てを支配するかのように 僕は渺々たる花を咲かせた 虹は再び輝き 穏やかな風が吹いている 賢くなりすぎてしまった 罪は償わなければならない さあ天を仰げ 生きとし生けるものが 見上げる空は同じだ しんしんと響く鼓動も 規律あるリズムを刻む 浩然の気を宿し 恐怖から目を逸らすな 清き尊き者よ 一筋の光を歩む者よ 母にくるまれていた あの頃のように 父の肩に乗り 風を見たあの日のように 希望に満ち溢れた 長い夜を過ごしながら この悪夢から目を覚ませ 真実の口にその手を差し入れ この悪夢から目を覚ませ