あの頃に観ていた 外壁の落書き 今じゃ白くなって 知らない場所みたいだ 変わる事なんてさ 解ってた筈でも こんな日は何だか あの日を思い出していた 淡い温もり 追いかける様にただ 家路を急ぐ街並み 今も響くあの唄が聴こえて 夕暮れと共に沈む言葉が 言えないまま 不安げな顔して 壁にもたれかかる 夢の話しでまた 穴を塞ごうとした 無理に笑う顔が今も こびり付いて 何が言えたのかを 不意に考えていた 脆くて苦い 記憶の片隅に 残る落書きなぞった 何故か響くあの声が微かに 怯えてた迷いの先を少し 照らしたまま 鍵掛けたまま忘れ 消えてしまう前にどうか この街の風景には もう誰も映らないけど まだ間に合うだろうか 歌声は今も胸の中に