「ずっとずっと思い出せるの あなたを探している。 目と目で結び合う。」 光のない世界に生きるあの子に ぼくの片目をあげることにした。 嬉しそうにしていてぼくの片目は 涙が止まらなくなっていた。 他人に光を与えたんだ 誇らしくってしょうがないさ。 でも背負い込んだ闇は 隠しきれないほど 膨れ上がった。 渡さずとも歩いていけた わざと歩きづらくしたんだ。 またぼくはきみを探す理由なんて もうないよ。 「遠い空の海より深く 森よりも奥 思い出すの あなたを探している。 目と目で結び合う。」 二人でよく出会う湿った道で 口元をすぼめてうつむいた。 耳火照らしながら精一杯に ぼくにこう話してくれたんだ。 「わたしに光を与えたんだ 誇らしくってしょうがないね。 でも背負い込んだ闇は 隠しきれないほど 膨れ上がった。 渡さずとも歩いていけた わざと歩きづらくしてくれた。」 「あなたは私を探す理由を 探してね。」 わかんないよ 「遠い空の海より深く 森よりも奥 思い出すの あなたを探している。」 『目と目で結び合う。』 「ずっとずっと思い出せるの あなたを探している。 目と目で結び合う。」