君は自分から出て行った 何も言わずに出て行った わたし、ひとり、残して 君がいないそれだけで 何も感じないモノクロの部屋 昨日と大して変わらない風景 いつもの延長線上の今日に 突然、ぽっかり、黒い穴が空いた 君が残したものを 愛し続けているよ 君と出会えたことを 愛し続けているよ 舞い上がった風船は どこまでも遠くへ わたしの手を離れて すいすいと泳ぐ 伸ばした手はもう届かない 戻りたい戻れない 傷ついた分だけ強くなれるのなら あとどれだけ転べばいい あれから少しは強くなれたかな さよなら言えないまま だからまた会えるよ 目を閉じて今日もまた 君と夢の中 いっそ空いた黒い穴に 全部投げ捨てて 君に出会わなかったことにして 知らないふりしていたいな この気持ちも 思い出たちも 君が残したものを 愛し続けているよ 君と出会えたことを 愛し続けていくよ さよなら言えないまま だからまた会えるよ 目を閉じて今日もまた 君と夢の中 君と夢の中