いそしぎが飛んだ 灰色の冬の渚 捨てられた小舟が 引き潮にさらわれ 死ぬための旅に出る 客のないホテル 寒々と黄昏る部屋で ゆり椅子にもたれて ウイスキーかたむけ 酔うためにゆられてる 二年三ヶ月愛したあなた ぼくらは別れてはいけなかったので す 想い出をつくるために 愛するのではないのです 夏の日の帽子 くるくると風に舞った まぶしさに失い 落ちて行く夕陽は 生きることを恥じている イーグルスきいた 五杯目の酒をのんだ 壁紙がセピア色に 色あせたホテルで 冬の夜を過ごしてる 二年三ヶ月愛したあなた ぼくらは別れてはいけなかったので す 想い出をつくるために 愛するのではないのです 想い出をつくるために 愛するのではないのです