あの頃はどこか遠く鳴いてる 鳥の鳴く声のとても安らかな午後 窓の外から覗いてる 昼間の月を仰いだ あの頃は うつくしいできごと かなしいできごと 切り取って繋いだ 追い風の吹くこの坂を はやる気持ちで登って 体の中巡るのは土の香り もっと生きてみたい ちょっと閉じた瞳に 継ぎ接ぎの夏は満たされてく いっそ今日はひとり ずっと揺れる水面に、 透明の日々に 取り残される 袖を掴んだのは 特別だったから 付かず離れずでもう いきどまり 足を取られぬように 今だけは手を繋いで 光のある窓辺から 折り重なった世界すら ひとつになった夢のなか もっと生きてみたい ちょっと閉じた瞳に 継ぎ接ぎの夏は満たされてく いっそ今日はひとり ずっと揺れる水面に、 鍵をかけて きっと待っているよ ずっと思い出せるよ 継ぎ接ぎの夏は満たされてく ぎゅっと握った手を すっと寄りかかる腕を いまにも 私掴めそう? 継ぎ接ぎの夏よ私をつれて つれて