目が覚めたはずの世界に私 見覚えがないの、どうして ほつれた糸は絡まり合ってる 消えたはずなのか見えないだけか 来た道を辿ることも出来ない 私、絡まり回ってる いつか触れた貴方の眼差しを 覚えてる 胸の奥 鳴り止まない ただこの縫い目、肌、枯れる 心ではわかっていても わかることのない貴方のこと 目が合えば心苦しくなるの 待ち侘びたはずの世界で私は揺れる 石楠花のように いつかくれた 貴方のほとぼりを冷ましてる 腕の中 溢れそうな この縫い目 ただ 弛れる 心では解っていても わかることない貴方のこと 悴んだ手を取る 優しくて儚い 確かめたはずでも 振り返ると居ない いつまでもぼやけた景色に 見慣れぬまま立ちすくんでる ただ、冷たくて優しくて知ってる あの手を 胸の奥 鳴り止まない ただこの縫い目、肌、開かれる 心ではわかっていても わかることのない貴方のこと