忘れられたら 忘れられたら どれほど楽だろう雨のようにスッと 傘も差さずに君と歩いた 長い時間が終わらないままで 雨が降って動かない君は 窓のそば、遠くをみている 退屈な時間も楽しむ 君らしい空気が流れて 窓を這う一粒の水は 光吸う乱反射させて 君映す街と混じり合う 映り込む君の目と目があう どうしたって自然と零れる 梅雨のように湿った記憶は この季節を彩るための 五月雨 忘れられたら 忘れられたら どれほど楽だろう雨のようにスッと 君が隠したほんの少しの 強がりにさえ気づけないままで 雨は今日も降り止まぬままで これもいいね濡れたら濡れたで 退屈な時間に流され 新しい空気に触れてる どうしたって変わらずに残る ふたりだけで過ごした時間は 今になって鮮やか色付く 今になって優しく囁く 忘れられたら 忘れられたら どれほど楽だろう雨のようにスッと 明日のことさえわからないほど この雨が今日も愛おしいままで 雨はずっと降り止まぬままで 窓のそば遠くを見ている 退屈な時間が流れる 君のように真似して眺める 本当は全部知っていたんだ 本当はずっと気付いてたんだ 街を変えて羽ばたく君と 街を変えても日々を歌う僕と