この世の終わりはとうに 知ってるのに それでも人は絶えず愛し合っていた 寝静まる街の隅 肩を寄せてふたり 朝と夜の境で 永遠を願うよ とっておきのジョークを 祈るように飾って 人はいずれ誰しも はなればなれの運命 強さとは 頓知と哀に裏付けられたもの 背が伸びた君と季節とを確かめる 結い目 「この世はまるで 一夜の夢の中 最期には思い出せなくなるの」 それならばせめて一番長く甘い夢を 見よう 終わらない甘い夢を 君のその強く眩い生命の裏側に 隠した哀しみをそっと掬い取れたら 結わえた秋も 君の美しさも 誰ひとりとして奪い去れないよ 他愛ない約束を敷き詰めて眠ろう 何度目が醒めても一緒だよ ベイビー もう戻らない日々を 忘れてしまっても 何も怖くはない ほら、絶えないもの 愛が此処に