北の大地の 風の匂いを 乗せた絵はがきが 今日着いた 十勝の連峰(やま)を 背にして咲いた ラベンダーが 切なく美しい 元気でいると クセ文字の 便りに戸惑う 夏の午後 あの日二人で 終わりにした恋 今さら思い出を めくらないで 何も変わらぬ 朝のひととき 急に旅立ちを 聞かされた 気高い夢を 抱いてた人が 空のように 眩しく遠かった 気まぐれめいた 一枚の はがきに降るよな せみしぐれ あの日二人で 大人のふりして こわれた約束に 目をそらした 元気でいると クセ文字の 便りに戸惑う 夏の午後 あの日二人で 終わりにした恋 今さら思い出を めくらないで めくらないで