薄明

歌詞

アレグロ 勇者の傷、手首の跡 電波の浮気 飛び散ったこの赤で閉じ込める 殺してしまえるほど 愛していたの 日々の営みも 相手を間違えばそれきり 会うことない人増えては 過るあなたの言の葉 「もうあのDMの子、 やり取りはないから」 そう言うあなたのこと、信じては 少しだけの安心と高揚だけ残して 心の薔薇、枯れたままになっていた 揺れるさよならの時間 まだ時計の針が 六時を刺している 赤く染まった愛の心 深すぎて真黒になって 想えば想うほど あなたに届かなくなった わざとらしく見せつけていた LINEのトークは 重いを軽くする 私の強がり こんな夕焼けにはあなたと居たい 香る金木犀、爽籟も 二人の話より深く刻まれている 日々薄れていく あなたの顔をまた見たい 改札を抜けるその時 「ごめんね」と呟いた 本当は「あいしてる」と 言うはずだったのに 駆け巡る走馬灯の様に ドラマが流れて 目の奥のスクリーン やけに霞んで 映らない 街はまるで赤化粧 包み込む様な哀の色 燃え果てて沈んでいく 夕日を心に留めていた 終わりを告げるサイレン 茜空に 「いっそ私のものにならないのなら もう、死んで欲しいんです。」 「ねぇ。」