Track by石原裕次郎
水のながれを 忘れた川に だれが捨てたか 赤い花 ひとの運命(さだめ)の浮き沈み 傷は残っているけれど 俺にゃやさしい夜明け街 愛をほしがる そぶりも見せず 俺につくしてくれた奴 白いうなじと細い肩 無理な別れをさせたのも こんな夜明けの街だった 夢をふくんで目覚める並木 ゆけば一人の この俺を そっといたわる詩(うた)がある やがて都会の旅びとを 乗せて始発の船が行く