所謂終末の序章 腐って散る情景で 「幸福に生きよ」ってどこかの 沈黙論者は説いた 所詮は張りぼての虚像 空々しい猿芝居は どいつも予定調和の役と 筋書きで踊ってるんだ 煮たり酔ったりな眉唾の道徳で 家畜に成り果てた 絵空だらけの傀儡君主は 恩情とか形振り構わず 血肉に群がったまま 暴利を貪るだけなのさ 気付かずに溺れてゆく 全ては見世物だった どんな風に意味を重ねたら 僕らは笑えるのか どうやら偽りの自傷 騙して知る後悔で 薄利多売に身を売る贋作を 嘲り見下すんだ きっと自分だけは特別なんだと 勘違いの主役気取りが 時代錯誤に身を落とした 価値も無いような死に際の号哭で 乞食に成り果てた大口ばかりの ご都合主義者は 軽蔑とか皮肉も解らず 取り残されたまま 終わりを待つだけなのさ 何の為に嘘をついて僕は きっといつか 終わりが来ること ただそれだけを 恐れていたんだ 届かずに怯えている その弱さもただの演出だ 目に映る虚の悲劇さえ 全ては瞞しだ