錯乱で散っちゃって 目線の枠描く 輪郭に 足痺れて鼻腔に 側壁をなぞる リンパ腺 蚊帳の中で浮かんだ あくびと緊張の渦巻きに リリリとなる虫の音 暗転の一つ前、橙色の すみっこ少年 部屋の中 渦巻いている夜 ぐるぐると ぐるぐると すみっこ少女 「嫌」の中 心揺らいでいる ぐらぐらと ぐらぐらと 捨てたはずのスターライト 正座して見定めて 膨らんだ先の ビックバンを逆撫でて 補助席の主人公は 星座を数えてる 反撃のカウントダウン アルピノの白鳩と 行列の人だまり まにまに コンクリに重なって 偽物の腐葉土に なりけり ガヤの外で描いた ジャポニカの海原に落書き ビリリとまず破いた 暗室の世界はそのうちに 拡がってく 奇妙な少年 走らせる、2Bの鉛筆 ぐるぐると ぐるぐると 奇妙な少女 巡らせる、 脳内でストーリーを ぐるぐると ぐるぐると 指差した上空に割いてった 彼岸花も 擬態する前に 白緑に成り出して 一面を照らしたって 落ちはしないのです 燃え尽きてしまうね 捨てたはずのスターライト 正座して見上げては 膨らんだ先の ビックバンを逆撫でて 補助席の主人公は 星座を数えてる 反撃のカウントダウン