飛び去った かもめ達が鳴く 夕陽色に光ってる 君のライン際立った 妄想は妙にリアルだった 「気づかずに酔いたいのに」 南まで顎を傾けた ぐらり回るだけだ 天井が 青い服をきつく締め付ける 海が赤く燃える時刻になると 息をして見えるよう どこか遠い 広い上空 止まらない熱い水で 満たされてみたい 疲れ果てた いつからか 全て飲み込んで 水面の模様 嫌だった 虚な目で言う 耳も目も霞ませて 何も知りたくなかった なのに爪が伸びていく 「歌詞のない曲にしてよ」 君のことを分かってなかったよ くらり倒れた日々が 黒い服をいつか連れてくる 海が赤く燃える理由は 何を抱いてるの 見えないから 夢を見ていたんだ 初めから 高い風が僕の呼吸を襲う 海が赤く見える 君を抱いて 君を抱いているな 音もない 広い上空 誰も止められないで満たされていく 君もそこに 描いてきた 今更光らないで 水面の模様