次の話にも 私の出番はない 君にはきっとその花が 特別なんだよね 長く揺れる髪 風に舞うといい香りがする そうでしょう? 真っ直ぐな瞳が 私をくすませている ねえ 可愛くたって どうしようもないじゃないの 綺麗なのは心か わからないのに そっちじゃなく 私をみて 触れられて 肌は染まる 薄桃色は あの子の 前をゆく人と振り返る人 子供の時は私もピンクが似合ったの 目をそらしただけ 昨日より近い二人の距離 なんでなの 俯いた横顔が 醜さを飾り付ける ああ 可愛くたって どうしようもないじゃないの 綺麗なのは心か わからないのに そっちじゃない 私をみて 触れられて 肌は染まる 薄桃色は あの子の 爪先の想いだけは ちらちら光らせている ここでずっと ねえどうか 気づいて 可愛くたって どうしようもないじゃないの こころの色 見る目で生まれたのに その子じゃない 私をみて 傷だらけの この肌も 染めて欲しい ささやかな恋心で せめて君に触れたい